chaba log2

2013/02/06

ゲート

カテゴリー: 読書 — タグ: — chaba @ 06:27

「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」文庫本1の上下を読んだ。もともと全5巻+外伝1巻だったのをとりあえず1巻が文庫本化されたみたいです。
サブタイトルにもあるように、自衛隊がファンタジー世界で戦う話。銀座に異世界と繋がる「ゲート」が突然出現、そこからファンタジーな軍勢が押し寄せてきて多数の死傷者を出すも撃退、防衛のためにゲートから向こう側に進出して陣地を築いて…といった話の流れ。特徴的なのは向こう側があくまで古代の装備しか持たないことで、まともにやりあったら自衛隊が勝ちまくってしまう点。向こうには銃が無いし魔法攻撃もさほど強力では無い模様。実際、ゲートの向こう側に築いた陣地にも先方が奪還戦を繰り返し仕掛けてくるのだけどほとんど抵抗もできずに撃退されているし。文明の格差は非情。なので戦闘自体はわりと安心して見ていられることもあるのだけど、しかし現地住民保護とか異境での意思疎通とか様々な困難があったりもする。さらには巨大なドラゴンに襲撃されたりとか。そしてそもそもこちら世界への侵攻を始めた彼の地の「帝国」とどのようにこれから交渉していくのか、いろいろ先が気になる状況。
そしてラノベ的な展開をしているだけあってか(?)、美少女が大量に登場。15歳の賢者見習いとか、160歳のエルフとか、900歳のゴスロリ少女(わりと死神)とか。日本側にも様々な女性キャラが登場して彩りを添えます。
モブキャラの蹂躙されっぷりとか全体に結構凄惨な描写も多いのだけど、ギャグシーンも多くてなかなか緩急の激しい作です。本気で映像化したら結構大変なことになりそう。巨大なドラゴンに人がぼりぼり食われるシーンとかるし。ゲートのあっち側でもこっち側でも様々な陰謀とか強欲がうごめいていたりしますが、そういう陰鬱な空気を自衛隊無双で吹っ飛ばすような感じ。
自衛隊といえば至る所で細かい描写が出てくるのだけど、これは作者自身が自衛隊を経験しているかららしい。宿舎でのベッドメイキングとか什器管理とか、地に足の付いた描写は好感。
先が気になるけど文庫本になってるのはまだ1巻だけの模様。上下巻で600円x2なのでもともといくらするんだろうと思ったら1700円ぐらい、って高っ。電子書籍も出てない(出てたけど現在中止?)ようだし。コミック版も出てるのね。webで公開されてるようだけど出版の関係で1・17・18話だけか。18話まででまだ下巻の中盤ぐらいだった。でも美女・美少女がわんさか出てくる話をビジュアル化されてるのは楽しいですねw

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