とりあえず前後編とも観ました。物語はTV版そのままだから話の流れ自体は解っているんだけど、それでもシナリオの強烈さにぐいぐい引っ張られる感じで。「あたしって、ほんとバカ」で前後編が区切られる形で、TV版だと全12話のうちそれが8話までだから後編のほうに時間の余裕がある感じになってるけど、確かに気づいたところでは新規シーンって後編のほうに多かったかな。そのぶん前編が怒濤の展開になっていた印象も。
OPが歌も映像も新規に作られて、前後編にそれぞれ使われていたのはTVシリーズを踏襲するような感じで好印象。まどかが幼い頃からの成長の記録を連続で見せるような構成だったけど、弟タツヤを妊娠した母の大きなお腹に耳と手をあててその生命の息吹を感じているカットが何か凄く良かった。
印象的なシーンは有名な台詞とともに多数なのだけど、マミさん初登場のシーンはあの音楽とともになんかもう鳥肌が大変でした。いわゆる「キター!」って感じで。そして怒濤の前編ではマミさんの鮮烈に登場して突然去るというその存在感がますます際立っていた印象も。まどかとほむら以外は全編に出てくるわけじゃないけども、それでもそれぞれ強烈に存在感を放っているのが凄いです。色つきに縁取ったシルエットだけで誰だってのがすぐ解るし。
そして来年には完全新作「叛逆の物語」を公開。どうも本編のその後の話になるらしく、ほむらとマミ・杏子が共闘する話…になるのかな。予告編でちらちらと出ているところではさやかが出てこないなーと思ったら本編ではああなったんだから当然か、と思ったらちらっと顔を出してました。出さないわけにはいかないでしょうけどどういう形で出ることになるんだろうか。そしてまどかの登場もどういう形になるのか気になりまくりです。叛逆というのが、誰に何に対しての叛逆なのかと。神に等しい存在となったまどかへの叛逆なんじゃないかとさえ思ったり。そして本編ラスト、闘いに向かうほむらが黒い巨大な翼を持っていたけど、それがやたら禍々しい造形だったのも気になっていて、そういう翼を持つに至る過程を見せてくれたりするのかなとも。いろいろ期待です。そして劇場版のBDも早くお願いします。できたら初回特典とかでミニパンフも同梱してくれたら嬉しい。
あ、そうそう、前後編とも観たらフィルム片を貰えるという話だったけど、後編のときに聞いたら「すいませんもう終わりました…」だとさorz
ようやく観た。nasneで再生してたら何故か冒頭付近が映像も音声もガクガクしてたんですが何コレ。まあそれはさておき、萌えとバトルのアニメだった。武装神姫という存在自体がそうなんだから、正しい作りなのかもしれない。マスターLOVEなちっこい連中がわいわいやってるのをニヤニヤ眺める感じ。そしてバトルもかなり気合い入った感じで、結構動きも激しくて見応えありました。バトルシーンではアーマーに細かい造形も多いし、CGも使ってるのかな。動きが速くて小さいのでよく解らん。なかなか楽しめそうな感じ?
いきなり気づいたのが「音楽 織田哲郎」。OP主題歌も担当してるようです(歌ってるのはキャスト)。織田哲郎というと今どきの若い人にはピンと来ないかもしれないけど、かつて小室プロデュースを中心にCDが爆売れしていた時代には自ら歌ったり他人にも楽曲を提供してたりした人ですわね。「いつまでも変わらぬ愛を」とか「ボンバーガール」とかよくカラオケで歌ったもんだ。アニメ系もやってたのか。
あと観ていて気になったのは、武装装着シーン。小説を読んでいてもそのへん細かい描写は無かったので、普通に物理的に置いてあるのをよっこらしょっと担ぐなりはめ込むなりで装着するのかと思ってたら、空間からいきなり出現して装着してるのね。VRバトルフィールド内だけで何でもアリなのかと思ったら普通の空間でも装着して普通に飛び回ってるし。でも飛んでるにしても、何か燃焼して吹き出しているような描写も無いのでどうやって飛んでるのかは不明。プロペラが付いてるようでも無いし。…もしかしてこういう、リアルな技術考証というか仕組みの説明を求めるようなことって野暮だったりするんですかね? ああいうちっこい連中が個性を持ったAIで自律行動しているってだけで現時点ではファンタジーなんだから、まあ何でもアリといえばそうなんだけど。
小説を読んでいるときに気になっていたけど今回観ただけでは説明を得られなかったものとして、人間が神姫と一緒に移動する状態というのもある。小説版だと主人公が刑事なのであちこち調査に動き回るんだけど、歩いて移動するときに神姫も一緒だと横を歩いていて速度を保てるもんなのかどうか。神姫は身長15cm程度、人間のだいたい1/10ぐらいのサイズなので、移動速度を合わせようと思ったら実質10倍のスピードを出さないといかんのじゃなかろか。神姫が人間のサイズなら時速40kmぐらいで? 常にかなり高速に走ってないといけないことに。それでエネルギー(携帯電話みたいにクレイドルで充電する)とか各関節への負荷とか大丈夫なんだろうかというのも気になる。いつでもどこでも装甲を展開できるのであれば、車両型や飛行型といった移動用外部装甲を使用するという手もあるが。…こういうのも野暮ですか?(汗
まあ基本的に神姫の世界ってのはどれもこれもアリということなので、もしかしたら移動方法すらそれぞれの世界でどれでもアリなのかもしれません。それこそ、私が個人的に脳内設定で説明をなんとか理由づけてもそれもアリみたいな。小説もゲームもアニメもそれぞれ別個の物語ということだしな。とりあえず小説版が2冊ともやたら暗い話だった(神姫が軍事転用されてたり記憶操作されたりマスターをかばって死んだり)ので、アニメでは軽く明るい話を期待しています。第1話を観たぶんには期待に応えてくれそうだ。