chaba log2

2012/06/29

イヴの時間 劇場版

カテゴリー: アニメ — タグ: — chaba @ 05:53

いつか見よう見ようと思っていた劇場版「イヴの時間」、ようやくiTunesでレンタルして見た。もともとはwebで1話15分を全6話配信していたものを再編集・一部追加などしたもので、基本的に話自体は同じだけどわりと印象が違う感じも。web版のほうは以前あったPSHomeでの上映で見ました。
近未来の日本らしき地域で、ロボット・アンドロイドが日常生活に普通に溶け込んだ社会のなかで人間とロボットらとの交流を描いた感じ。ここでいうアンドロイドは、ロボットの中でも人間に近い姿形をしているもの。劇中のアンドロイドは外見上人間と区別が付かないので、頭上にリング状のホログラム?を表示しておかないといけないのが法律で決まってるらしい。なんだけどもタイトルにもある「イヴの時間」という喫茶店ではそのリングを消し、人間もアンドロイドも分け隔て無く接することをルールとしていて、そこで起こる騒動や交流が物語の主体です。
web版では基本的に1話完結で各人物(ロボ含む)にスポットを当てた構成だったりしたけど、この劇場版ではそれらを若干圧縮しつつ全体としての繋がりを持たせる描写を加えたりしてた。インタビューもあったけど、web版ではサミィが目立ちまくってたけど劇場版では別のキャラにスポットが当たってる感じですね。
アンドロイドが普通に家庭に入って家事したり忘れ物や傘を届けに学校に行ったりしてるのだけど、完全にモノとして扱うのを基本としていて、少しでも擬人化というか人間ぽい扱いをすると「ドリ系」とか言われてバカにされるのがちょっとつらい感じ。上記インタビューにもありましたが、オタク叩きみたいな感じ。でもやたらめったら冷たく当たるのはつらいなあ。アニマトリックスの最初のほう、人間が機械側にどんどんきつい仕打ちをしていく描写を思い出してしまう。
そういう社会風潮になっているのはアンドロイドが人間に近い存在になることを警戒する当局側の意図がさまざまな社会アピールに出されているから(ACみたいなCMが何度も出てくる)で、主人公もそれに毒されているとも言える。それが徐々に打ち解けていく課程を描いているということなのかな。その社会の対極にいるのが喫茶店を切り盛りするナギさんであって。

この手のアンドロイドが出てくる物語としてはやはり「アイの物語」を始めとする山本弘氏の物語を思い起こさずにいられない。
これらに共通することなんだけど、アンドロイドは人間に作られたもので、創造主である人間に対しては基本的に無償無限の愛を持ち続ける。どうやって楽しませよう、どうやったらおだやかに過ごしてくれるだろうかというのを第一に考えている。だから人間側がモノ扱いしても彼らとしては別に構わないんだけど、しかしまあ見てる側としてはせめてペットとか玩具レベルの愛着ぐらいは持って欲しいなあと思ったりも…
感情関連でちょっと興味深いのは、喫茶店「イヴの時間」の店内では感情豊かに見えるアンドロイドたちも、外の世界でリング出して本来の人間に従事する状態では無表情・無感動に振る舞ってることですね。これは要するに内部的には情動があっても、機械的に出力を無感情に制御しているという状態なんですかね。でも自宅でも時折表情を見せるサミィはどうなんだろう。それだけ家族に愛されてるってことか? 主人公の母はいろいろ着せ替えたりして楽しんでるみたいだし。そういう母や主人公を苦々しく見ている姉という存在もあったりするけど。
どんな仕打ちを受けても、どんな単調な反復作業でもまったく苦にしない(表面に出さない)という面では介護には最適だなというのは山本弘氏の物語のなかにあったな。しかし同時にそれは人間が相手しなくてもいいということになり機械に依存することになり、少子化そして人類の衰退に繋がるものでもあろうという警鐘も同時に。

なんかこう、コレ良い!とお気に入りにはならないけどどうもいろいろ引っかかっていろいろ考えてしまう作でした。劇場版への再編にあたってとあるシーンでの主人公があまりに空気読めなさすぎと指摘されて台詞とか修正したという話もインタビューにあったし、監督自身の描写力の問題もあったのかな。

今期アニメ

カテゴリー: アニメ — タグ: — chaba @ 05:24

アニメ版アクセルワールド11話見た。ニコと災禍の鎧を討伐に行って待ち伏せに遭うあたりですが、ニコの火力の無茶っぷりは結構出てた気がするけど、ブラックロータスの凶悪な強さをもっと出して欲しかった気もする。寄る敵を片っ端からスパスパと。まあ敵キャラ全部違うデザインにしないといかんからそのへんはアニメ的に大変なんでしょうけど。そしてタクがどんどん不憫になっていくw さわやかイケメンキャラなのに。
気になるのはOPにも出てくるのにライムベルの出番がまだないこと。そろそろ2クールの折り返しになろうというところなんですが。そしてここで一端決着して、このあとは災禍の鎧の発祥をたどるあたりまで行くのかな。その発祥のエピソードもなかなか痛切なんだけど、それにしても心理的に追い詰めつつカタルシスに持って行くのがうまいなと思う。少なくとも原作は。まあ敵のイヤなやつっぷりがすがすがしいほどなんですけども。このへんはSAOにも通じますが、アインクラッドのラスボスはともかくアニメでおそらくそこまで行くであろうフェアリイダンスのラスボスがもうなかなかのクズなので。追い詰めつつも最後はかなりスッキリするので、凹みを後に引かないのもいいところですね。「最強のカタルシス」などとキャッチフレーズしてるのもそのへんか。
いろいろ違和感や不満を覚えつつもだんだん面白くなってきた感じもするアニメ版AWですが、ライムベルはともかくフーコ師匠やういうい嬢は出るんだろうか。師匠は出てこないと災禍の鎧を解決できないんじゃなかったっけ。ういういもどうだったっけ。いずれにせよ双方とも復帰エピソードでそこそこ時間取って欲しいなあ。レギオン人数が増えたところで、俺たちの闘いはこれからだ!と2期をうかがわせつつ終わるのかな。毎回毎回いいところでEDに持って行くので、1期としてもものすごい引きで幕を引いたりして…

あとニャル子さんは無事終了。しかし結局のところ、個人的には1話のインパクトはずっと越えられずに低空飛行を続けた印象でした。まあ1話が最も元ネタが解りやすかったのも大きいとは思うんだけど。ただのOPが楽しい押しかけラブコメになってた感も。原作も読んでみたけど、普通にフォークをぶっ刺すのにはちょっと抵抗があったりでいまいち好きになれず。

そして試聴を続けて2クールがまもなく終わりそうなのがモーレツ宇宙海賊とアクエリオン。モーレツのほうはよく評されるように、なんとなく古くさい地味なイメージがぬぐえなかったのだけどどんどん面白くなってきました。OPとEDがなかなか個性的でぶっとんだ感じですが、今となってはアレがないと物足りない。アクエリオンのほうは、言ってることが時折解らなくなってきたりしつつもアニメ自体の質の高さに見続けてしまう。いまいちのめり込めないのは前作を見てないせいもあるんですかね。質の高い動画と音楽のなかですげえ真剣にバカなことをやってるというのが面白くもあるんだけど、そのバカさ加減がイイ感じに振り切れてた「やわらかーーい!!」とかほどの爆発力は最近あまり感じない。最終回はわりと評判いいみたいだから最後まで見ます。

で7月からはまた新しいアニメも始まるわけですが、とりあえずSAOは確定。そして昨日なんとなくニコ生みてたら「カンピオーネ」の第一話先行上映で生放送に日笠氏も出るというから見てたら、やっぱり日笠氏は面白かったw しかし7月からのアニメ一覧みたいなのをちらっと見たけど、日笠サン大人気じゃないですか? しかしカンピオーネのEDは小倉唯サンらしいけど、また日笠ロックも聴きたいなあ。 …それにしても最近はめっきり、アイドルとか女優を全然知らんけどよっぽど声優のほうが知ってるかもしれん。いやそれでも限られてますけども。そのぐらいアイドルとかにうといということで…

Powered by WordPress