chaba log2

2011/10/07

映画「はやぶさ」

カテゴリー: 映画 — タグ: — chaba @ 20:41

映画「はやぶさ」観てきた。淡々としたドキュメントでも泣けるのに、これがドラマ仕立てになったもう大変なことに… という期待を裏切らず、とりあえず打ち上げの時点で泣けた。それ以前に冒頭のタイトルだけでもやばいんだから俺ちょっとおかしい。
ともかく、最初のほうでプロジェクトの歴史とか各パーツの役割とかをざーっと解説してたのは好感。興味ない人は眠い展開かもしれないけど、そもそも興味ない人は観ませんわね。登場人物は実在のスタッフをモデルにして構成してるけども主役の竹内結子サンだけは複数のモデルを合成したようなキャラなんだとか。そのキャラ、研究一筋で地味な格好で人と目を合わせずぼそぼそ喋るような感じ。その人が補助職的に「はやぶさ」チームに入り、あちこちうろうろする中で各部を観客にも解説していくような流れでした。
映像は帰還シーンと、あとおそらく打ち上げのところも実際の映像を使ってたんじゃないのかな。ロケットが格納庫から出てくるあたりとか。打ち上げからはCGのフル稼働といった感じで、映画アポロ13の打ち上げをちょっと思い出したりも。後はお馴染みの苦難の連続を丹念に描いていて、リポビタンDとか「こんなこともあろうかと!」とかネタもちゃんと入ってたのにはちょっと感動しましたw あと地球スイングバイの描写で、リング状のガイドを宇宙空間にずらり並べて描いてみせてそこを連続して「はやぶさ」がくぐっていく、というのはちょっとイイなーと思ったところ。何がイイのかよく解らないけど、決められたコースを走るようにうまいことコントロールしてるんだよ的なのが感じられたのかな。
遠くイトカワのあたりで実際に「はやぶさ」がどういう状況だったのかは誰も見ていないのだけど、計測データや推測によるCGで示されることでその深刻さや満身創痍っぷりをあらためて感じたものでした。あとミネルバでしたっけ、タッチダウン前に探査機を放出したけど失敗・ロストしたというのもあったと思うのだけど、今回の映画では触れられず。そして帰還シーンはやっぱり感動。
今回20世紀フォックスが配給ということで、最初から世界向けでの企画みたいです。それだけ世界からも注目されてたってことですわね。すげえ。タイトルが「はやぶさ HAYABUSA」なのはそのせいもあるのか。でも何となく不要に思えるギャグシーンとかもあったのはそのへんも関係してるのかなとも思ったり。

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