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PCゲーム誌ログインが来月5/24発売号をもって休刊だそうで。これでベーマガに続いて個人的に一時期愛読していた雑誌がまたページを終えることに… やっぱりPCゲーム専門誌ってのは難しかったんですかねえ。最近はとくにオンラインゲームが主体になってたのは時代の流れとして当然のことかもしれませんけど、コンシューマのようにリリース数が多いわけでもないし速報性が期待されるわけでもなく、行き場を失ってしまったのかもしれません。
ログインというととにかく濃い記事が印象的だったのですが、まだ通信対戦もおぼつかなかった頃にラジコンタンクに光線銃とビデオカメラに無線を搭載してリアル対戦を実験してみたり、MMORPGなんて影も形も無かった頃に「電脳空間RPG」と称してオンラインRPGそのものを提案してたり。ドラクエ風の2DRPGの画面で、複数のプレイヤーが同時にプレイするというものでした。後にダークアイズとかUOとか知ったときにコレってアレでは?とか思ったものでした。まあラジコンの件は実は1台しか用意できなかったのを編集で対戦に見せたという後日談もありましたが。とにかくPCゲームやPCゲームからはみ出す遊びをあれこれディープに語ってくれた雑誌でした。それが月2回刊とか言い出した頃から雑誌が薄くなって、今考えてみればそんなに速報性が必要なほどPCゲームって出てたんだっけとも思いますが、それなりに続いたってことはニーズはあったんでしょうねえ。
ああそうそうツクールもログイン発でしたね。でもいつの間にかTECH Winとか(その前にも何かあったな)に表現系は分離されたりして、どんどんそもそもの濃さが薄まっていった印象ばかりを感じていました。
編集部員のバカ騒ぎは今のファミ通にも引き継がれている感はありますが、読者と一緒になったり置いてけぼりにしたりしつつとにかく面白いモノを提示しまくっていた熱はとても好感でした。20年ぐらい前のログインは分厚かったですよ。厚くそして熱かった。時に暑苦しいぐらい。
今月末発売の号でいろいろ整理しつつ予告をして、来月の最終号では総まとめみたいなのでもするのかな。
この古き良き頃のログインもそうなんだけど、コンシューマ機向けの総合誌として出ていた「じゅげむ」もなかなか濃かったです。あ、もしかしたらPCまで網羅してたかもしれん。とにかくリリースされるソフトを片っ端から掲載してる感じで情報量が多くて最初はもてあましている感もあったのだけど、だんだん深い濃い感じの記事が増えてきてそれが面白かったように思います。これらに共通するのが、「俺はコレ面白いんだよだからお前もやってみろよ!」的な熱だったんですねえ。その熱にあてられて思わずソフト買ってみて、実際面白かったこともあればそれほどでもなかったこともわりとあるんですが、でもそういうライターの主観やら愛情やら熱やら何だかよく解らないものやらがあふれた雑誌てのがわりとあったんです。が最近そういうのがさっぱり見あたらないのは寂しいところです。数年前に「じゅげむ」が復活したような形でレビュームックみたいなのが出たことがありましたけど、それっきり続きも出てないのでやはりそういうメディアにはニーズが無いのでしょうか。まあ今どきゲームレビューなんてそこらじゅうのブログにあふれているわけですけど、プロのライターが思いをたぎらせた文ってのも読んでみたいわけです。
2008-04-11 20:47:17
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