chaba log

[ 初めての音は何でしたか ]
とある有名なミクオリジナル歌、私も何度か聞いて感動したものですが、それがトラブルに見舞われています。
経緯を正確に把握してないかもしれませんが、私の理解するところでは、そもそも曲作者とニコニコにUPした人が別人で、UP者と違う人(作者)がコレは自分の曲と述べているのを見て勘違いした人物が作者に対して攻撃を浴びせているとか。それに参った作者がハツネギ登録を抹消するなど身を引く展開になってしまっているとのことです。
似たような問題も以前ありました。とあるミクオリジナルのバラードがニコニコにUPされ、映像はピアプロからイラスト数枚を借りてスライドショーにしていました。そのうちの1枚が視聴者に気に入られなかったようで、映像中コメントで罵詈雑言を浴びせられるどころかピアプロのイラスト作者にまで攻撃が及んでしまったそうです。それによりイラスト作者がピアプロ登録を抹消してしまう事態にまで発展。イラスト作者はもちろんですが曲作者の受けたショックやダメージも少なく無さそうです。
両者ともネットの匿名性から生じる無責任な攻撃がコンテンツ作者に向けられてしまった例ですが、有償ならともかく無償で表現を公開している者に対しては、視聴者はもう少し優しくしていいんじゃないかと思うのです。と言うのも無償の表現者は表現のレスポンスを大きな糧として表現を行うものであり、イイとか面白いとか言って貰えたらそれは次に繋がるわけです。そうやって新たな表現を見せてくれたら、他はそうでなくてもいつか個人の視聴者にとってものすごく心に響くものになるかもしれないのです。無責任な攻撃を浴びせることはその芽をつみ取ることに他ならず、批判するにしてももっとやる気を削がないような表現にしてもらえたらと思うところです。
こういう攻撃により表現者が萎縮してしまったり表現を止めてしまうことがあれば、それはもう残念でなりません。
前者の例はある意味表現者を守るつもりでの暴走とも言えなくはないですが、だとしても攻撃…と言えないまでも批判を行うには細心の注意を払うべきではないでしょうか。
こういうことを考えてしまうのも、私もいちおうフリーのゲームとかを公開している立場だからでして。よく解らない非難メールとか貰うこともありますし。バグ報告など問題点の指摘なら対処のしようもありますし大歓迎ですが、ただの罵詈雑言だけを投げつけられても困るわけです。そういうのはやる気を削がれて次を作る意欲を無くすことはあっても、よりよい次回作へ繋がる要素にはなりません。
自分にとって好みでない表現を出してきた表現者も、次にはいい感じのモノを出してくる可能性があるかもと思って生暖かく見守っていただきたく… 受け手専門の視聴者も、確実に参加者の1人なのです。

(追記)
最初の例として挙げたトラブルのほう、曲のコメントにて真相が判明。UP者と作者が同一人物であり、UP者でない作者を名乗っていた人物が偽物であったという… その偽物氏はブログ等で好感を持たれるような人物だったらしく、何とも複雑な後味を残す結果になってしまいました。
つまり偽物氏への攻撃があったとすればその目的としては正しかったことになりますが、だからといってその行為を正当化する気にはなれません。
顔の見えない表現者が多数存在する状況は面白くもあるけど問題も多いのですね。あたらめて実感するところでした。
2008-01-27 07:06:49
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