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[ ベクシル ]
「ベクシル -2077 日本鎖国-」観てきました。
フル3DCG映画なんだけど人間キャラはトゥーンシェイドで描画してモーションキャプチャーした生身の役者の動きを付けるというやり方で、映画「アップルシード」で用いられた手法です。そのアップルシードで製作を務めた人が監督しているらしい。アップルシードと言えばもう公開は3年前のことになるようだけど、予告編を何の前知識も無く観て、「どこのゲーム映像だ?」という印象を受けたものでした。モーションキャプチャ付きの3DCGというのはゲームでよく使われる映像なので、ゲームやる人には見慣れたテイストではあります。で、その予告編を観ているうちにだんだん見覚えのあるキャラとか出てきてもしかして…とか思っていたらやっぱりアップルシードだったので驚いた覚えがあります。
さて肝心のベクシルですが、サブタイトル通りに2077年に鎖国をしている日本が舞台です。バイオ・ロボット産業が発達しすぎて他国から警戒され国際法で規制された日本が物理的・情報的に鎖国を敷いてから10年後、アメリカの特殊部隊が潜入するという話。物語が進行するととんでもない事実が待ってたりもしますが、しかしこう、日本全体を怪しく危険な存在に仕立て上げてしかも最後にはxxxxしてしまうという話を日本人が自ら作り上げるってのはなかなか凄いことですね。ていうか他国を対象にしたら問題になりそうだけど。そして映像はなかなかのものでした。アクションシーンは実写かと思える場面もちらほら。ただ、主にキャラ描写に関して独特のチープさというか違和感を覚えることもありました。主役声優の演技が満足いかないのも主要因な気がしますが、まだまだキャラ造形などの描画表現手法は試行錯誤の段階なのかも。
ところでまだ観てないアップルシード、DVDでも観ようかと思ったり。と言うのも10月公開らしい続編の予告編が出てきて、なかなか格好良かったもので。ベクシルの前世代映像になるからもっとチープ感がありそうな気もしますが。
アップルシードは原作漫画を読んでいて、だからこそ予告編の最中に人物で気づいたわけですけど、士郎正宗作品にありがちな難解さがやっぱりあってよく理解してないところもあったりします。ていうか「アップルシード」っていう言葉自体が何を指すのか解ってないし。原作で何か明示されてましたっけ?
2007-08-19 13:28:11
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